2009年8月19日水曜日

[今日のメール]件名  セルフコンセプトのススメ Vol.23『感情に賢くなろう EQとは何か(1)』

セルフコンセプトのススメ Vol.23
『感情に賢くなろう EQとは何か(1)』

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■〔1〕感情に賢くなろう EQとは何か(1)

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ビジネスの世界では、長い間
『頭の良さ = IQ(知能指数)が高いこと』
が成功の条件であると信じられてきました。
こう信じ続けていたことには単純な理由がありました。
実は
かつて人の知性を測る尺度はIQしかなかったからなのです。

ハーバード大学の教授である心理学者のハワード・ガードナー博士は、
従来の紙と鉛筆だけで測るテスト知能(IQ)だけではなく、
それ以外の知能にも目を向けるべきだと主張しました。(1983年)

人間には、複数の潜在能力や知性があり、それらが互いに関連
し個々の個性的な能力として発揮されているという考え方。
これは多重知性理論(MI理論)として知られています。
⇒ MI = Multiple Intelligences の略




[ 参考:MI理論による8つの知能 ]

1.言語的知能 ことばへの感受性、言語学習・運用能力など
2.論理数学的知能 論理的な分析能力など
3.音楽的知能 リズムや音程・和音・音色の識別などの能力など
4.身体運動的知能 運動能力や身体能力など
5.空間的知能 空間のパターン認識能力など
6.対人的知能 他者とうまく交流する能力など
7.内省的知能 自分自身を理解する能力など





そのような学問的な転換(パラダイムシフト)のもと
20世紀に入ってからの心理学・脳科学研究の発展に支えられながら
感情的知性に注目する領域として、EQ理論が提唱されるように
なりました。
EQ理論の登場です。

そのサキガケと言える主張を行ったのが、このメルマガでも
たびたび紹介している心理学者のダニエル・ゴールマン博士です。

事実、ダニエル・ゴールマン博士の著書『EQ~こころの知能指数』は
全世界でベストセラーになりました。
ダニエル・ゴールマン博士は著書で以下のように主張しています。




IQは専門分野に参画するための前提条件でしかない。
各専門分野で卓越した業績達成者になるためには、豊かなEQを
そなえていなければならない。




ビジネスにおいて卓越した業績を上げている人たちを調査した
結果各分野への成功には

EQ ⇒ 80~90% の貢献
IQ ⇒ 10~20% の貢献




という研究結果を提示しています。
そして、ダニエル・ゴールマン博士は
彼のあらゆる研究調査結果を総合してリーダーシップに関しても
以下のように言及しました。

『EQはリーダーシップの必須条件である。』
この主張は
EQが豊かであることが、リーダーシップを成立させるための
必要十分条件ではない(=これだけで成立するわけではない)が
リーダーシップを成立させるためには不可欠な要素(=必須条件)
という意味です。

EQとビジネスのパフォーマンスの関係
EQとリーダーシップの関係
EQに対して、みなさんはどのような印象をお持ちになっていますか?

EQは感情に関係する知性、ひらたく言えば
「人づきあいに関連する能力」と言うことができます。
ビジネスで卓越した業績を挙げるために、
「人づきあいに関連する能力」を否定する方は少ないはずです。

IQなのか、EQなのか?
という二者択一的な議論は置いておいて
「人づきあいに関連する能力」として
EQに関心を持ち、知識を持ち、実践を試みることは
誰にとっても有益である
と私は考えてます。

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