そこで村の古老の話を聞くことにした。
「このあたりはライオンが出るそうですが、恐ろしい目にあったことはあります?」
「あるとも。あれは50年前のこと。わしはいつものように水くみに行った。もちろん
武器なんぞ持たずにじゃ。背後に気配を感じて振り返ると、そこにライオンがいた!
わしはとっさに水桶を投げつけて逃げた。しかしすぐ後をライオンが走ってくる!
それでも必死で逃げた。走れるだけ走った。でも運悪く、木の根っこに足をひっかけて
転んでしまった。見上げると、ライオンが大声でほえながら飛びかかってくる!
ゥガオオオオオオオオオオオオ~!
ああ……。正直に告白しよう。恥ずかしいことに、わしはウンコをもらしてしまっ
たのじゃ…」
「恥ずかしくなんかありませんよ!そんな恐ろしいライオンが飛びかかってきたら、
誰だってもらしますよ!!」
「いや。そうじゃなくて今、ゥガオオオオオと唸ってリキんだときにもらしてしまった」
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